株式を購入する際に、市場を通さずに不特定多数の株主から直接買い取る制度をTOB(株式公開買い付け)といい、企業買収や関連会社の出資比率の引き上げが必要なときに行われます。経済関連のニュースはもとより、NHKドラマ「ハゲタカ」などでも頻繁に登場する用語ですので、ご存知の方も多いと思います。
株式の購入を希望する場合は、株数や購入価格を公表し、どの株主からも同じ条件で買い取ることになります。
市場を通じて株式を購入するのに比べて、短期間で一気に、そして一定の価格で株式を集めることができるのが特徴です。買い付け予定数の株式が期間内に集まらなかった場合には、株式を返却してキャンセルすることができるのもメリットになります。一方、購入希望者はその旨を公表する必要がありますので、買収を仕掛ける際にこの制度を利用する場合には、その意図が明らかになってしまうというデメリットもあります。
原則として、市場を通さずに一定の要件を満たす株式を5%以上買う場合は、TOBで買い付ける必要があります。